透過型LEDビジョンとは？特徴や価格を徹底解説

最近街中で透明のディスプレイを見かけることが多くなりました。実はあれはLEDビジョンの一種で、最近特に流行しています。この記事では透過型LEDビジョンの特徴、メリット、デメリット、価格などをご紹介します。

【執筆者】SK

プロテック社員。LEDビジョンの施工や管理に携わっています。業務で得た知見を発信し、皆様と共有、交流できれば嬉しいです。

透過型LEDビジョンとは
メリット
デメリット
価格
導入事例
- 商業施設アイキャッチ
選び方
まとめ

透過型LEDビジョンとは

透過型LEDビジョンとは、LEDビジョンの一種です。文字通り、本体が透ける構造になってあり、画面の奥の景色が透けて見えます。景色の透過以外にも、採光を確保したり、風通しを良くしたりするにも役立つ製品です。透明LEDビジョンやシースルーLEDビジョンと呼んだりもします。

メリット

光が届くから部屋の明るさを保つことができる

透過型ビジョンは光を通すため、窓ガラスなどに設置した後も、環境光(太陽光など)を部屋の中に取り込むことができます。一般的な透過しないLEDビジョンの場合、日中も部屋の中が暗くなり照明を必要としますが、透過型ビジョンの場合、窓ガラスの機能を損なうことがなく、照明を必要としません。

引用元：NSE led

未来的な商品ディスプレイが可能になる

商業施設などのショーウィンドウなどに透過型ビジョンを設置すれば、映像と商品のディスプレイを同時に行うことができます。アパレル店であれば服は物理的に表示、商品の説明(コンセプトや価格など)はビジョンで表示といった、近未来的なディスプレイを実現できます。

引用元：Hyte led

スリッドタイプなら超軽量で風も通す

スリッドタイプは一方向に並べたLEDバーと最小限のフレームで構成された透過型ビジョンの１つです。LEDバー同士の間は何も無い(物理的に貫通している)ため、風も通します。前述の通り最小限の材料構成なので平米あたり数キロしかなく非常に軽量で、風の強い場所や吊り下げでの設置にも最適です。

デメリット

高価である

透過型ビジョンは一般的なLEDビジョンと比較すると1.3倍から2倍ほど高価になります。理由としては製造難易度の高さや市場需要量がそこまで大きくないことが挙げられます。

発色が悪く見えることがある

表示する映像が画面の奥の光と混じって、ぼやけた見え方をすることがあります。また、本体色が白やシルバーなどの場合、夜や暗いところでもない限り、黒色を表現することができない点も注意が必要です。本体色が黒色の製品もありますが、透過率は低くなります。

メンテナンス性が悪い

透過型ビジョンのLEDパネルは正面からしか取り外せない設計になっていることが多いです。そのため、ガラス面に取り付ける場合は、メンテナンスを考慮した取付が必要になります。

価格

透過型ビジョンは一般的なLEDビジョンと比べて高価です。理由は上述の通りです。透過型ビジョンの1㎡あたりの価格相場は10mmピッチで20万円～、4mmピッチで35万円～です。LEDビジョン製品全体を通して言えることですが、使用しているパーツや機能性、発注数量によって大きく異なるため、一概に金額を出すことはできません。