コラム

【24年版】LEDビジョンの電気代や運用費を徹底解説

LEDビジョンは電気を使用する製品なので、電気代が発生します。LEDとは言え、無数のLEDを点灯させるわけですから、一般的な照明や液晶モニターとは比にならないほど消費電力も大きく、運用において電気代は軽視できません。この記事ではLEDビジョンの電気代、その他の運用費も合わせてご紹介します。

【執筆者】SK

プロテック社員。LEDビジョンの施工や管理に携わっています。業務で得た知見を発信し、皆様と共有、交流できれば嬉しいです。

電気代

LEDビジョンの運用費のうち、電気代がほとんどの割合を占めるといっても過言ではありません。その為、LEDビジョン導入前には必ずシミュレーションを行い、運用に問題が無いか確認を行いましょう。こちらでは、消費電力や電気代の計算式や相場をご紹介します。

電気代の計算式

一般的に電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円)」の計算式で求めます。

ただしLEDビジョンの場合、カタログに記載されている消費電力は表示面積1㎡あたりの数値であることが多く、実際には上記の計算式に表示面積を追加して計算する必要があります。

電気料金(円/h) = 消費電力(㎡/kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh) × 表示面積(㎡)

消費電力を決める要素・要因

LEDビジョンの消費電力を決める要素や要因は以下の通りです。

〇ピッチ:ピッチが小さいとLEDの数が増え、消費電力が大きくなります

〇面積:当然、大きくなればなるほど消費電力も大きくなります

〇輝度:屋外向けの製品は輝度の高いLEDを使用するため、消費電力も大きくなります

〇コンテンツ:白など明色系が主体の映像の場合、消費電力は高くなり、黒など暗色系が主体の映像の場合消費電力は小さくなります

ピッチごとの平均的な電気代

表示面積1㎡あたりの平均的な電気代は以下の表の通りです。消費電力は製品によって変動します。

※1kWh=30円で計算

ピッチ 平均消費電力 1時間 12時間 24時間
P1~P3(屋内向け) 250W/㎡ 7.5円 90円(2700円/月) 180円(5400円/月)
P4~P6(屋外向け) 300W/㎡ 9円 108円(3240円/月) 216円(6480円/月)
P8~P10(屋外向け) 200W/㎡ 6円 72円(2160円/月) 144円(5320円/月)

輝度(明るさ)やコンテンツによって消費電力は変動する

前項目でも触れましたが、消費電力はLEDビジョンの輝度や流すコンテンツによっても変動します。ここではさらに詳しく掘り下げてみます。

輝度による消費電力の違い

LEDビジョンは太陽にも光負けしない明るさが特徴ですが、暗くしたり明るくしたり自由に調整できるのも特徴の1つです。

当然、輝度を100%で運用すればその分消費電力も大きくなります。輝度を50%に落とせば、消費電力も50%近くまで減らすことが可能です。その為、同じ製品でも、日中をメインで使用する場合と夜間をメインで使用する場合とでは、電気代も変わってきます。

コンテンツによる消費電力の違い

LEDビジョンは赤、青、緑のLEDの光量を調整して様々な色を表現しています。色の中でも白色は赤、青、緑全てのLEDを使って発光させるため消費電力が大きくなります。一方で、黒色についてですが、LEDビジョン自体が黒色なので、実はLEDは点灯しません。即ち消費電力はゼロに近くなります。白色など明色系主体の動画や画像を流すと消費電力は大きくなることを覚えておきましょう。

運用デバイス/ソフト

LEDビジョン単体だけでは映像や画像が流れることはありません。どんな利用シーンでも必ず運用デバイスや運用ソフトが必要になります。ここではシーン別に運用に必要なデバイスやソフトそして費用を紹介します。

デジタルサイネージ

デジタルサイネージとは、LEDビジョンなどのディスプレイを使って特定多数の人に向けて情報を発信するシステムの総称です。運用方法は主に二種類あります。

デジタルサイネージの解説はこちらから>>

1.PCとデジタルサイネージ用ソフトを使う

パソコンにデジタルサイネージ用ソフトをインストールし、LEDビジョンに接続する方法です。PCをお持ちの場合、ソフトの購入だけでデジタルサイネージを構築できるため、安価で済みます。パソコンは数万円~、ソフトは無償のものから、数千円、数万円のものがあります。

2.専用機器を使う

デジタルサイネージ専用の再生機器を直接LEDビジョンに接続する方法です。エラーのリスクが低く、USBメモリやSDカードを使った更新などに対応しているのも特徴です。一台あたり、数千円~数万円です。ただし、一部操作にはPCやスマホなどの端末が必要になります。

ライブや展示会などのイベント用ビジョン

イベントでは進行に応じて、映像を切り替えたり、合成をしたりするため、映像ミキサーが必要になります。映像ミキサーは機能性や拡張性で価格が変動します。一台あたり、数万円~数十万円です。

映像ミキサーだけでは映像は流れません。PCやプレーヤー、カメラなどの映像源も必要になります。それぞれの機器の価格は割愛します。

ショールームやオフィスなどのモニター

PCやスマホ、タブレット、プレーヤーなどがあれば基本的な運用は問題ありません。価格は数千円~数万円です。

保守サービスや修理などの費用

LEDビジョンは電気製品かつ精密機器のため、数年経つと何らかの故障が間違いなく発生します。

保守サービス

事前に保守契約を結んでおくと、定期的な点検を受けれたり、もしもの時も追加費用無しで修理などの対応を受けれたりします。保守契約は内容によって異なりますが、数千円~数万円/㎡/年が相場です。

スポット修理

故障時毎に都度、修理料金を支払う方式です。故障の場合、パーツ代と作業費が発生することが多く、パーツは数万円~、作業費は現場の難易度に応じて数万円~数十万円と価格差が大きいです。

まとめ

LEDビジョンの運用費について理解できましたでしょうか。

プロテックでは省エネ型のLEDビジョンを販売したり、運用サポート業務を行っています。詳細は弊社担当までお気軽にお問い合わせください。

こんにちは!プロテックのSKです! LEDビジョンの案件を中心に施工や管理に携わっています。 現場で見て、聞いて、学んだことを発信しています。

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