近年、各種ロケーションでLEDビジョンの導入、利用が急速に増加しています。しかし一方でLEDビジョンの製造元がどこなのかご存知の方は少ないのではないでしょうか。
実は日本国内において製造から組立まで一貫生産体制を取っているメーカーはほとんどありません。
日本国内のほとんどのLEDビジョンは中国(特に広東省の深セン)で製造組立が行われ、日本に輸出されたのち、国内の業者がユーザーに販売したものになります。
この記事ではLEDビジョンを製造している中国メーカーをご紹介します。
上場メーカー
中国国内で上場しているメーカーです。
価格は高い傾向にありますが、品質をはじめ、企画や設計、アフターサービス全てにおいて高品質です。
注文数量が少ない場合、代理店を通す必要がある場合があります。
メーカー名 | 強み、主力製品 |
---|---|
LEYARD(レイヤード) | 高いシェア率、製品安定性、国家行事などに使用 |
Unilumin | 裸眼3DやAR技術などの特殊表現、TV番組や演劇などの舞台演出 |
Absen(アブセン) | 画質制御技術、大画面制御技術など特許を多く取得 |
LianTronics | モニタリング用ビジョンおよび制御システム、生産力 |
Ledman | COB高精細ビジョン |
AOTO | スタジオ用バックモニターおよび制御システム |
LEYARD(レイヤード)
レイヤード(中国語:利亚德光电股份有限公司)は6年連続で世界市場においてシェアがトップのメーカーです。室内向け、そのなかでも高精細の製品のシェア率が高いです。また、スマートディスプレイ領域を中心に新技術の開発や高品質の製品生産に力をいれています。技術開発力が非常に高く、特許は2600近くにのぼります。国家設立の記念行事やオリンピック(スタジアムの大型ビジョン)などでも使用されています。
【公式HP:レイヤードジャパン株式会社】
Unilumin
Unilumin(中国語:深圳市洲明科技股份有限公司)は中国のLEDビジョンのメーカーとして初めてDCI認証を取得した企業です。今後映画館市場の進出・発展が期待されています。国内では共産党大会やオリンピックでの採用、国外では国際バスケットボール連盟とのパートナー協定を結ぶなどグローバルな活動を展開しています。
【公式HP:Unilumin】
Absen(アブセン)
アブセン(中国語:深圳市艾比森光电股份有限公司)はLED密封技術やLEDビジョンにおける画質解析技術などの開発に力を入れています。国内外140以上の地域で納品実績があります。屋外広告用やイベントなどのバックモニター、指揮所の情報表示モニターなど様々な分野に進出しています。
【公式HP:Absen Japan株式会社】
LianTronics
LianTronics(中国語:深圳市联建光电股份有限公司)は生産能力が非常に高いメーカーです。社員は3700人にのぼり、毎月10,000㎡近くのLEDビジョンを安定して生産しています。精細モデルのラインナップの幅が広く、商業施設の大型ビジョン、撮影スタジオのバックモニター、会議室のモニターなどへの導入が多いです。
【公式HP:LianTronics】
Ledman
Ledman(中国語:深圳雷曼光电科技股份有限公司)は衝撃や防水に強いCOB技術力が高く、精細モデルを幅広く販売しています。中国サッカー協会と戦略的パートナーを結び、多くのLED製品の提供を行っています。
【公式HP:Ledman】
AOTO
AOTO(中国語:深圳市奧拓電子股份有限公司)は金融系企業向けのLEDビジョンメーカーとして誕生し、現在では国外を中心にシェアを伸ばしています。常設用やスタジオ向け、会議室向けなど様々な製品を取り扱っています。
【公式HP:AOTO】